「パソコン要約筆記利用者意識調査」どんな意見も真摯に受け止めよう

「全国文字通訳研究会」が実施する「パソコン要約筆記利用者意識調査」が、2016年に続いて行われるようです。私たちパソコン要約筆記者にとっては、この調査は非常に重要であり注目すべきものです。

パソコン要約筆記利用者意識調査(2024年)

「全国文字通訳研究会」からの依頼内容

「全国文字通訳研究会」より、サークルを通じて次のような意識調査の依頼が来ています。ご協力をお願いします。

【パソコン要約筆記利用者意識調査2024年版 ご協力のお願い】

●主な設問:
 パソコン要約筆記の利用経験、満足度、要約についてのご意見、音声認識についてのご意見
 想定所要時間3分~10分ほど。個人を特定する設問はありません。

● URL <https://forms.gle/c3C9PYY9KuJAjyz58>

● 期日 7月5日(金)まで

● 問い合わせ先
 特定非営利活動法人 全国文字通訳研究会
 メール <mailto:info@mojitsuken.sakura.ne.jp>
 Fax. 050-3588-8866
 ホームページ <https://mojitsuken.sakura.ne.jp/wp/>

※なお回答中にメールアドレスが表示されることがありますが、このアドレスを含む個人情報の収集は行いません。
皆さま、ご協力をどうぞよろしくお願いします。

全国文字通訳研究会 担当者

調査結果(2024年版)

「パソコン要約筆記利用者意識調査」の結果は、7月28日(日)開催の「全国文字通訳研究会夏季集会」で報告され、ホームページにも掲載するそうです。

この意識調査でどのような意見が出るか、結果がどのようになるかは、私たちパソコン要約筆記を行うものとして非常に重要です。

パソコン要約筆記利用者意識調査(2016年)

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調査結果(2016年版)

8年前に行われた「パソコン要約筆記利用者意識調査」の結果が次の報告書に掲載されています。実に興味深く、厳しい意見も見られました。

資料の12ページ 報告3 「パソコン要約筆記利用者意識調査」です。

第5回関東地区集会 報告書 主催  特定非営利活動法人 全国文字通訳研究会(略称 文字通研) (PDF)

■結果の要約
・パソコン要約筆記では短く要約した入力も全文に近い入力もできることが、そのことを「知らない」人が12%。
・利用者の51%が「いつでも全文に近いものが欲しい」と思っている。「ケースバイケース」は42%。
・ 聴覚障害の程度が重い人ほど全文を求める傾向が強いようだ。
・ 不利益を被ったことがある人は3割という無視できない数字。
・パソコン要約筆記の利用時に要約か全文か要求したことがある人は約3割。
要求しても「要求が通らなかった」は約4割。
要求しなかった人の多くは「そのような要求が可能だとは知らなかった」。

調査結果(2016年版)による意見と感想

◉全文入力してほしい

私たちパソコン要約筆記者は、養成講座で話者の発言を全文で入力するのではなく、要約して表示するように教わっています。

話者の速度についていくため、要約や別の表現を使いながら内容を伝えます。

タイピング速度には個人差があり、2人ペアの2組で交代しながら入力する場合、一貫した表示方法を保つために要約技術を活用しています。

しかし、2016年の意識調査では、多くの人が全文入力を望んでいることが明らかになり、これには驚きました。話者の言葉を健聴者と同じように理解したいという願いがあるのでしょう。

◉要約筆記=短くするものと受ける最初に念押しをされた。東京などでは全文に近いものが表示されるのに地域に差があるのは残念に思う。

東京の要約筆記者のレベルは高いのでしょうか?
それにより要約筆記者の報酬も高くなっているのかもしれません。

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◉全国統一要約筆記者認定試験の合格者に担当して欲しい。技術力のない人に通訳して欲しくない。

これは非常に厳しい意見です。どの地域でも要約筆記者が足りていない現状があり、要約筆記者認定試験も年々難しくなっています。昨年度の合格率は23%でした。

こういった背景もあり、養成講座を修了し自治体に登録した段階で「要約筆記奉仕員」として派遣活動を行っている人がたくさんいます。

 
試験に合格出来なくて要約筆記者になれない人がたくさんいます。

◉要約筆記者のレベルを一定にして欲しい。あの時は良かった、この日は悪かったなどがないように。

これはその通りだと思います。大変ですがレベルアップするためにサークルなどで練習を行っています。

◉私の年齢では、全文入力を読んで、理解するのは難しい。ある程度要約されたものを望む

このようなこともあり要約が必要とされています。

◉UD トークとコラボできないかな?

現在は、音声を文字変換するアプリがたくさんあります。スマホアプリ「こえとら」など。

ただ話し手の発音や声の高さなどにより誤変換もまだまだ多いのです。

これらの技術が進歩してくれば、アプリとのコラボも可能だと思います。

◉「要約筆記」という言い方がまずなくなってほしいと思います。全文通訳を!

「無機能語」や「いいよどみ」などは省略した形で全文を入力したとして、画面に多くの文字が表示されることに違和感はないでしょうか。

スクリーン上で文字がスクロールする速度が速くなることについてはどうでしょうか。

全文を入力するかどうかは別として、養成講座の内容を更新する時期に来ているかもしれません。

まとめ

◉「全国文字通訳研究会」「パソコン要約筆記利用者意識調査2024年版」アンケート

・対象者:パソコン要約筆記を利用したことがある人

・アンケート期限:2024年7月5日

・URL <https://forms.gle/c3C9PYY9KuJAjyz58>

◉「パソコン要約筆記利用者意識調査」結果(2024年版)

・7月28日(日)開催の「全国文字通訳研究会夏季集会」で報告され、ホームページにも掲載されます。

2024年7月28日(日)パソコン文字通訳研究集会2024年夏 申し込み開始! | 全国文字通訳研究会 (mojitsuken.sakura.ne.jp)

◉「パソコン要約筆記利用者意識調査」結果(2016年版)意見

・全文入力してほしいという意見が半数以上あり

・要約筆記のレベルを一定にしてほしい(地域格差、人による差)

・アプリとコラボしてほしい

・全文入力を読んで理解するのは難しいので要約してほしい

 
AIに変化しているこの時代、要約筆記のあり方について考えなおす時代なのかもしれません。