自分で読み上げた文書をパソコンで録音して保存し、音源として使用する方法について説明します。
この方法は「要約筆記」練習にも使用できますし、「要約筆記者認定試験」の過去問の音源として作成することも出来ます。
「要約筆記」については後半で説明します。
ボイスレコーダーを探してタイルに保存
◉最初にパソコンのスタートボタンの①をクリックして、インストールされているアプリの一覧を表示します。
◉一覧の「は」行から、「ボイスレコーダー」を探して、次回すぐに使用出来るように、②のアイコンを「タイル」エリアにドラッグします。
(「ボイスレコーダー」はWindows10から標準装備されています)
すると、図のように「ボイスレコーダー」が「タイル」に貼り付けられます。
ボイスレコーダーで録音して保存
◉「ボイスレコーダー」をクリックして、録音の画面を表示します。
◉「録音」ボタン③をクリックすると、録音が始まるので、文章を読みはじめます。
◉録音中は秒数がカウント、読み終わったら、停止ボタン④をクリックします。
◉録音された音源が「レコーディング」として自動保存されます。
「レコーディング」の文字の上で右クリックして「名前の変更」を選んで変更も可能です。
変更した名前を仮に「要約筆記の過去問」とします。
音源を再生する方法
◉タイルの中から「ボイスレコーダー」をクリックします。
◉使用したい音源を選んでクリックすると再生されます。この時スピーカーの音量を調整すること。(ミュートのままだと音が聞こえません)
要約筆記過去問の文字起こし
要約筆記者認定試験の過去問については「一般社団法人 要約筆記者認定協会」のホームページに2016年度分から掲載されています。
統一試験 – ページ 2 – 要約筆記者認定協会 (yh-nintei.jp)
音源は文字起こしされているので、是非上記の方法で自分で作成してみましょう!
要約筆記とは
話し手の話の内容をつかみ、それを文字にして伝える、聴覚障害者のためのコミュニケーションの保障です。1960年代に考案され、現在は手話通訳と同様に福祉サービスとして行われています。(全要研のサイトより)
全要研 | 全国要約筆記問題研究会(全要研)は情報バリアフリー社会の実現をめざしさまざまな支援活動を行っています。 (zenyouken.jp)
要約筆記には「パソコン要約筆記」と「手書き要約筆記」があります。
表示方法は「全体投影」と「ノートテイク」。パソコンか手書きの文字を「全体投影」の場合はスクリーンに表示し、「ノートテイク」の場合は、パソコンの文字を直接、聴覚障害者に見てもらいます。
パソコン要約筆記には、「IPtalk」というアプリを使用します。
要約筆記の活動は、自治体に登録して依頼を受けて行います。自治体から派遣費用(時給)も支払われます。
IPtalkとは
パソコンを使い、リアルタイムに文字を入力したり、事前に準備した文章を表示することで、聞こえに障害のある方のコミュニケーションを助ける情報保障( パソコン文字通訳、パソコン要約筆記、PCテイク など)用のソフトです。
栗田 茂明(くりた しげあき)さんという方が作成し1999年から無料で配布しています。現在は、NPO法人日本遠隔コミュニケーション支援協会理事長をされていて、数々の章も受賞されています。
まとめ
- パソコンに標準装備されている「ボイスレコーダー」を使用して音源を作成する手順を説明。
- 「要約筆記者認定試験」の過去問の文字起こしを音源として作成し、音源を聞いてIPtalkで練習も出来る。
- オリジナルの曲を作って音源として保存できる。