正式名称は「全国統一要約筆記者認定試験」です。
この筆記試験対策法を紹介します。それは「EXCEL」で練習問題シートを作成する方法です。
これはどの筆記試験でも同じやり方で、このやり方を初めてから筆記試験はすべて1回で合格してます。
要約筆記者になって収入をアップさせましょう!
要約筆記とは、話し手の話の内容をつかみそれを文字にして伝える聴覚障害者のためのコミュニケーションの保障です。1960年代に考案され、現在は手話通訳と同様に福祉サービスとして行われています。
全国要約筆記問題研究会のサイトより
要約筆記の筆記試験対策法
筆記試験対策として「EXCEL」を使用して自作の問題集を作成します。
「EXCEL」で練習問題シート作成
<問題シート作成手順>
1.最初にテキスト(第1項)の問題を過去問からひろって、「問題1の答え」シートを作成します。
第1項は、「聞こえの仕組みと聴覚障害」「聴覚補償」「聴覚障害者のコミュニケーション」「中途失聴・難聴者の現状と課題」です。
過去問だけでは不十分なので、テキストからもひろって問題を図のように作成します。
○、×の計算式も追加するため、1行おきに問題を入力。
2.「問題1の答え」シートをコピーして、「問題1」シートを作成し、問題となる四角の部分を消します。私はマクロを作成してクリアしてます。(後半で説明します)
3.○、×の計算式を作成
・セルH4に次の計算式を入力します。
「=IF(H5<>””,IF(H5=問題1の答え!H5,”○”,”✕”),””)」
4.次にH4のセルをコピーして、C6にコピーします。
するとそのセルに合わせた計算式に自動的になります。
計算式のH5を、$H$5とするとコピーしても計算式が変わらないので注意です。
5.○の数の計算式と、×の計算式を作成
・(セルK3)の計算式:=COUNTIF($C$4:$Q$500,K2)
・(セルL3)の計算式:=COUNTIF($C$4:$Q$500,L2)
・あらかじめ、K2には○を、L2には×を入力しておいてください。
6.問題数(セルD2)には、問題の数を手入力します。
7.正解の数(セルF2):=K3
8.点数の(セルH2):=F2/D2*100
<問題のクリア(マクロ)作成>
入力した問題の解答文字を一括でクリアするマクロを作成する手順を説明します。この方法を習得すると、どんなマクロでも作成出来るようになります。
ここまででも、マクロは起動出来ます。
問題を追加した時は、上の画面の「編集」をクリックして、マクロに次の2行を追加してください。
(I249を削除したいセルの番号に変更します。)
<クリア(マクロ)ボタン作成>
図にあるピンクのボタンに作成したマクロを登録する方法を説明します。
ボタンを作成する方法を覚えておくと、仕事にも利用できるのでおすすめします。
これで第1項の問題シートは作成出来ました。
同じ手順で、第2項から第14項まで作成します。(私は、EXCELのブックを分けてます)
過去問とテキスト重視の勉強
過去問は「一般社団法人 要約筆記者認定協会」のホームページに(2016年度~2022年度分まで)掲載されています。過去問で、時間配分や問題の傾向を理解しましょう。
ここ数年同じ問題は出題されない傾向にあります。過去問よりもテキストを重視した勉強をおすすめします。
要約筆記の実技試験対策法
実技試験では音源を聞いてタイピングします。
打てる文字数を多くするよりも、ミスのない正確なタイピングが重要視されています。
音源をネットで探してIPtalkで練習
YouTubeなどにいろいろな方の講話の音源があるのでIPtalkを使って練習します。または音楽を聞いてその歌詞を練習してもいいでしょう。
過去問で音源を作成して練習
要約筆記の過去問が「一般社団法人 要約筆記者認定協会」のホームページで文字起こしされているので、自分で読んで録音してIPtalkを使って練習します。
自分の音源を作成する方法についてはこちらをご覧ください。
タイピング練習サイト
タイピングサイト3つを紹介します。
正確でかつ「1分間に100文字以上」を目標に練習をしましょう!
「mekiku.com」
自分のパソコンにダウンロードもできるので、ネットワーク環境がない場所でも練習できます。要約筆記向けの問題になっています。
「マイタイピング」
楽しくタイピング練習ができる「マイタイピング」
このサイトでは自分でタイピング文章を作成出来ます。
「要約筆記」のタイピング | タイピング練習の「マイタイピング」
マイタイピングに「要約筆記」が追加されてました。
「イータイピング」
インターネットでタイピング練習 イータイピング
正確なタイピングを目指す人にはおすすめのサイトです。タイピング検定も出来ます。
大事なのはスピードよりも正確性、正確性を上げると自動的にスピードも上がります。
その他の注意点
・実技試験は減点方式のようなので、たくさん打ちすぎてもミスが多くなるので、文字数を多く打たなくても要点をとらえて正確にタイピングすることが大切だと言われています。
・事前に単語登録出来るものはしておきましょう。
要約筆記試験の受験者数・合格率・採点基準等について
要約筆記試験の受験者数と合格率
筆記試験の問題が難しくなってきていて、要約筆記試験の合格率が下がっています。同じ問題は出ない傾向にあるため、過去問だけを勉強しても合格出来ません。
テキスト中心の勉強が必要だと感じています。注釈もおとさず覚えましょう。
要約筆記試験の採点基準変更
一般社団法人 要約筆記者認定協会」のホームページで、来年度(2025年2月実施)から要約筆記者認定基準・採点基準を変更する旨の通知がされています。
「一般社団法人 要約筆記者認定協会」から「2024年度(2025年2月試験)より要約筆記者認定基準・採点基準を変更します。」と発表されました。
<2023年度(2024年2月試験)までの認定基準>
筆記試験120点以上、かつ実技試験70点以上
<2024年度(2025年2月試験)からの認定基準>
次の1,2を満たしていること
1.筆記試験結果が次の①②を満たしていること
①合計得点が120点(60%)以上
②出題分野の得点が次にあげる各分野の配点の25%以上
聴覚障害者の基礎知識 50点
社会福祉の基礎知識 50点
要約筆記の基礎知識 50点
要約筆記の基礎知識対応力 20点
日本語の基礎知識 50点
2.実技試験各70点以上(変更なし)
関連サイト及び関連記事
試験の詳細についてはこちらのサイトをご覧ください。
まとめ
要約筆記の筆記試験対策法
過去問やテキストから問題をひろってEXCELで問題シートを作成します。
テキストの注釈もおとさず、すべて覚える気持ちで勉強しましょう。(同じ問題は出題されない傾向にあります。)
2025年の試験から採点基準が変更されます。
要約筆記の実技試験対策法
ミスのないタイピングでかつ、1分間に100文字以上打てるように毎日練習しましょう。
音源をYouTubeから探したり、過去問から音源を自分で作成してIPtalkを使って練習しましょう。