要約筆記者を目指すうえで避けて通れないのが「全国統一要約筆記者認定試験」です。
筆記・実技ともに専門性が高く、独学ではどこから手をつければよいのか迷ってしまう方も多いはず。
この記事では、私自身が実際に取り組んで効果のあった 筆記試験の勉強法(EXCELで作る問題シート) や、実技試験で意識すべきポイント をわかりやすく紹介します。
効率よく合格を目指したい方や、勉強方法に悩んでいる方に役立つ内容です。
要約筆記者認定試験とは
試験の正式名称と概要
正式名称:全国統一要約筆記者認定試験 (ぜんこくとういつ・ようやくひっきしゃ・にんていしけん)
全国要約筆記問題研究会(全要研)が実施している、要約筆記者として活動するための全国統一の資格試験です。
要約筆記の役割と必要性
要約筆記は、聴覚障害のある方に「音声情報を文字で伝える」コミュニケーション支援です。
話し手の言葉をそのまま文字にするのではなく、内容を整理しながら、読み手が理解しやすい形で伝える役割を担っています。
EXCELで自作問題シートを作成
EXCELで自作問題シートを作るメリット
基本的には、過去問を使って問題シートを作成します。 しかし、過去問だけでは理解が不十分になることもあります。そこで、テキストを読みながら自分で問題を作成することで、内容を「理解したうえで整理する」作業ができます。
このプロセスによって試験範囲が頭の中で体系的にまとまり、記憶にも定着しやすくなります。

問題シートの作成手順
1.最初にテキスト(第1項)の問題を過去問からひろって、「問題1の答え」シートを作成します。
第1項は、「聞こえの仕組みと聴覚障害」「聴覚補償」「聴覚障害者のコミュニケーション」「中途失聴・難聴者の現状と課題」です。
過去問だけでは不十分なので、テキストからもひろって問題を図のように作成します。
○、×の計算式も追加するため、1行おきに問題を入力。

2.「問題1の答え」シートをコピーして、「問題1」シートを作成し、問題となる四角の部分を消します。私はマクロを作成してクリアしてます。(後半で説明します)

3.○、×の計算式を作成
・セルH4に次の計算式を入力します。
「=IF(H5<>””,IF(H5=問題1の答え!H5,”○”,”✕”),””)」
4.次にH4のセルをコピーして、C6にコピーします。
するとそのセルに合わせた計算式に自動的になります。
計算式のH5を、$H$5とするとコピーしても計算式が変わらないので注意です。
5.○の数の計算式と、×の計算式を作成
・(セルK3)の計算式:=COUNTIF($C$4:$Q$500,K2)
・(セルL3)の計算式:=COUNTIF($C$4:$Q$500,L2)
・あらかじめ、K2には○を、L2には×を入力しておいてください。
6.問題数(セルD2)には、問題の数を手入力します。
7.正解の数(セルF2):=K3
8.点数の(セルH2):=F2/D2*100
マクロで問題を一括クリアする方法
入力した問題の解答文字を一括でクリアするマクロを作成する手順を説明します。この方法を習得すると、どんなマクロでも作成出来るようになります。


ここまででも、マクロは起動出来ます。
問題を追加した時は、上の画面の「編集」をクリックして、マクロに次の2行を追加してください。
(I249を削除したいセルの番号に変更します。)

クリア(マクロ)ボタン作成方法
図にあるピンクのボタンに作成したマクロを登録する方法を説明します。
ボタンを作成する方法を覚えておくと、仕事にも利用できるのでおすすめします。

これで第1項の問題シートは作成出来ました。
同じ手順で、第2項から第14項まで作成します。(私は、EXCELのブックを分けてます)
過去問とテキストの使い分け
過去問は「一般社団法人 要約筆記者認定協会」のホームページに(2016年度~2022年度分まで)掲載されています。
過去問で、時間配分や問題の傾向を理解しましょう。
ここ数年同じ問題は出題されない傾向にあります。過去問よりもテキストを重視した勉強をおすすめします。
要約筆記の実技試験の対策方法
実技試験では音源を聞いてタイピングします。
打てる文字数を多くするよりも、ミスのない正確なタイピングが重要視されています。

YouTube音源+IPtalkで練習する方法
YouTubeなどにいろいろな方の講話の音源があるのでIPtalkを使って練習します。
または音楽を聞いてその歌詞を練習してもいいでしょう。
過去問から音源を作成して練習する手順
要約筆記の過去問が「一般社団法人 要約筆記者認定協会」のホームページで文字起こしされているので、自分で読んで録音してIPtalkを使って練習します。
自分の音源を作成する方法についてはこちらをご覧ください。
Windows 10のパソコンに標準装備されている「ボイスレコーダー」を使って、自分で読み上げた文書を録音し保存する方法を説明します。 録音した音声を再生することで、重要なポイントを何度でも確認できます。特に試験対策の要約筆記や、言[…]
タイピング練習サイトの活用
タイピング練習サイトについては、こちらの記事をご覧ください。
要約筆記では、話し手の言葉を正確かつ素早く文字に起こすスキルが求められます。 そのため、日頃からタイピングの正確性とスピードを鍛えておくことがとても大切です。 この記事では、要約筆記の練習に役立つ タイピングアプリ・サイトを[…]
実技試験で気をつけたいこと
・実技試験は減点方式のようなので、たくさん打ちすぎてもミスが多くなるので、文字数を多く打たなくても要点をとらえて正確にタイピングすることが大切だと言われています。
・事前に単語登録出来るものはしておきましょう。
要約筆記試験の合格率について
筆記試験の問題が難しくなってきていて、要約筆記試験の合格率が下がっています。

同じ問題は出ない傾向にあるため、過去問だけを勉強しても合格出来ません。
テキスト中心の勉強が必要だと感じています。注釈もおとさず覚えましょう。
2024年度は、認定基準・採点基準が変更されましたが、合格率は上がっています。
まとめ:合格するための勉強法とコツ
筆記試験については、過去問やテキストから問題をひろってEXCELで問題シートを作成します。
テキストの注釈もおとさず、すべて覚える気持ちで勉強しましょう。(同じ問題は出題されない傾向にあります。)
実技試験については、ミスのないタイピングでかつ、1分間に100文字以上打てるように毎日練習しましょう。
音源をYouTubeから探したり、過去問から音源を自分で作成してIPtalkを使って練習しましょう。