【50代女性】資格を取得し定年がない仕事としてオススメなのは要約筆記者!

50代からでも始められる副業、「要約筆記奉仕員」として活動をしています。

このやりがいある仕事は、事前準備の重要性や現場対応の難しさも伴いますが、充実感を得られる魅力的な取り組みです。

現在、スキルアップを目指し、「要約筆記者」の資格取得に向けて勉強中。

この資格を取得することで、より幅広い場面で活躍できる可能性が広がると考えています。

この記事では、私が資格取得を目指す理由、要約筆記の概要、そしてその魅力を詳しくお伝えします。

要約筆記者をオススメする理由

社会貢献ができる

要約筆記者は、会議やセミナー、講演会などで発言内容をリアルタイムで文字に起こし、聴覚障害者や情報にアクセスしづらい人々のサポートをします。

社会的に貢献できるというやりがいがあります。

柔軟な働き方が可能

要約筆記の仕事は、会場に出向くタイプだけでなく、オンラインでの需要も増えており、在宅で働くこともできます。

働き方が多様化している中で、自分のライフスタイルに合わせて仕事ができる点が魅力です。

また、何歳からでも始められることが大きな魅力です。

需要の拡大

デジタル化の進展に伴い、オンライン会議やウェブセミナーの増加により、要約筆記者の需要が高まっています。

派遣時に感謝されることもある

要約筆記の派遣現場では、終了した後に主催者や聴覚障害者の方から感謝されることもあります。

大人になり仕事で感謝される経験はとても貴重なものです。

関連記事は、現場での体験レポートです。

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高度だからこそやりがいがある

要約筆記の派遣は、事前資料の取得や会場の準備が大変ですが、終えた後の満足感が得られます。

聴覚障害者だけでなく健聴者からも、「文字があると理解しやすい」と感謝されることが多くあります。

言葉を追いかけてスクリーンに文字を表示する作業は、漢字を間違えないようにするなど、緊張感を伴いながら進められます。

そのため、終わった後には安堵感と達成感で満たされます。これは日常の仕事では味わえない特別な経験です。

タイピング技術は役に立つ

速く正確に情報をキャッチして要約するスキルは、他の職業にも応用できる価値あるスキルです。

IT業界やビジネスの分野でも活躍する場が広がっています。

副業としての収入にもなる

要約筆記は、副業として活動をすることも可能です。

本業をもちながら、休日を利用して要約筆記の派遣対応を行っている人も多いようです。

収入が増えて家計も助かります。

収入の詳細についてはこちらのサイトをご覧ください。

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要約筆記とは

要約筆記とは、話し手の話の内容をつかみ、それを文字にして伝える、聴覚障害者のためコミュニケーションの保障です。1960年代に考案され、現在は手話通訳と同様に福祉サービスとして行われています。

引用:全国要約筆記問題研究会(全要研)

つまり、要約筆記とは講演や会議の内容をリアルタイムで要約し、文字に起こす作業です。これは、話者の言葉を聞き取り、要点を素早くまとめて伝える能力が求められます。

聴覚障害者や、会議の内容を迅速に把握したい人々にとって、要約筆記は非常に重要な役割を果たします。

要約筆記の種類

◉パソコン要約筆記

「IPtalk」というアプリを使って、パソコンに入力した内容をスクリーンに表示します。このアプリについては後半で説明します。

◉手書き要約筆記

話の内容を透明シートにペンで書き、OHCによってスクリーンに投影します。

要約筆記の表示方法

要約筆記の表示方法には、「全体投影」と「ノートテイク」があります。

◉全体投影

パソコンまたは手書きの文字をスクリーンに表示し、全員に見てもらう方法です。(パソコン要約筆記の場合、図のような配置になります)

◉ノートテイク

パソコンまたは手書きの文字を一人の人に見てもらう方法です。

要約筆記者になるには

要約筆記者になるには、最初に「要約筆記者養成講座」を受講する必要があります。

その後「全国統一要約筆記者認定試験」に合格すると、要約筆記者となります。

詳細についてはこちらのサイトをご覧ください。

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要約筆記者認定試験について

◉試験名称
「全国統一要約筆記者認定試験」

◉試験会場
要約筆記者養成・派遣事業を実施している各都道府県、市町村等

◉試験日
2月の第3日曜日頃

◉受験料
手書き(6,000円)、パソコン(6,500円)、両方受験(8,500円)
受験料は自治体が負担している場合が多いです。

◉受験対象者
「要約筆記者養成講座」修了者、補習講習等を受けた登録要約筆記奉仕員

◉試験内容
厚生労働省通知における要約筆記者養成カリキュラム・必修科

1.筆記試験 (要約筆記者に必要な基礎知識
 ・ 聴覚障害の基礎知識 (第1講)
 ・ 社会福祉の基礎知識 (第6講・第8講・第13講・第14講)
 ・ 要約筆記の基礎知識 (第2講・第4講・第5講・第9講・第10講・第11講・第12講 第13講・第14講)
 ・ 日本語の基礎知識(第3講)

2.実技試験
・手書き
 1問5分程度(ノートテイク現場を想定、ノートテイク用紙使用)
 1問5分程度(全体投影現場を想定、ロール)
・パソコン
 1問5分程度(ノートテイク現場を想定、パソコン入力)
 1問5分程度(全体投影現場を想定、パソコン入力)
  どちらとも 社会福祉、障害者福祉、聴覚障害問題から1問、一般的内容から1問とする

◉試験時間
・筆記試験(60分)
・実技試験(10分(手書き:ロール・ノートテイク用紙を使った実技各1問)
        (パソコン:一人入力2問)

◉合格基準

「一般社団法人 要約筆記者認定協会」から「2024年度(2025年2月試験)より要約筆記者認定基準・採点基準を変更します。」と発表されました。

■2024年度(2025年2月試験)からの認定基準

次の1,2を満たしていること
1.筆記試験結果が次の①②を満たしていること
 ①合計得点が120点(60%)以上
 ②出題分野の得点が次にあげる各分野の配点の25%以上
  聴覚障害者の基礎知識   50点
  社会福祉の基礎知識    50点
  要約筆記の基礎知識    50点
  要約筆記の基礎知識対応力 20点
  日本語の基礎知識     50点
2.実技試験各70点以上(変更なし)

要約筆記者認定試験の合格基準は、筆記試験と実技試験の両方に合格する必要があります。

片方だけの合格では不合格となってしまいます。

筆記試験は、選択問題だけでなく記述問題も多く含まれています。

そのため、テキストの内容を充分に覚えていかないと対応が難しいです。

8割以上の得点を取るのは厳しいですが、6割以上の得点であれば合格の可能性があります。

実技試験では、パソコンを使う場合、音源を聞いて「IPtalk」でその内容を要約して入力します。

この試験では、タイピングのスピードだけでなく、聞き取り能力も重要です。

要約筆記者認定試験は、総合的なスキルが求められる難易度の高い試験ですが、それだけに合格したときの達成感も大きいものです。

要約筆記者の収入は?

私が登録している自治体では、要約筆記者認定試験に合格し要約筆記者となると、報償費として支払われる時給が500円アップします。

収入についてはこちらをご覧ください。

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要約筆記ソフト(IPtalk)とは

要約筆記で使用しているアプリ(IPtalk(アイピートーク))について説明します。

IPtalkとは、パソコンを使い、リアルタイムに文字を入力したり、事前に準備した文章を表示することで、聞こえに障害のある方のコミュニケーションを助ける情報保障(パソコン文字通訳、パソコン要約筆記、PCテイク など)用のソフトです。

公式サイト:IPtalk (s-kurita.net)

次の画面が「IPtalk」の画面です。

派遣では2人ペアの2チーム交代(4人)で作業します。

要約筆記関連公式サイト

要約筆記の関連公式サイトです。合わせてご覧ください。
不明な点があれば、こちらのサイトを利用してご確認ください。

まとめ

要約筆記は年齢に関わらず始められ、定年もなく継続して仕事ができます。

派遣現場での要約筆記は困難が伴うこともありますが、そのために仕事を終えた後の満足感は非常に大きいです。

さらに、要約筆記者の資格を取得することで収入が増え、活躍の場が広がることが期待されます。

タイピングスピードに自信がない方でも、要約筆記サークルに入会して練習をするとどんな方でも確実にタイピングスピードや要約技術がアップしますので大丈夫です。

「50代女性で資格をとって定年のない仕事でオススメなのは要約筆記者!」です。